「シュルレアリスム宣言」及び生田耕作生誕100年・没後30年記念出版
ブルトンが「黒いユーモア選集」で絶讃した鬼才、ジャン・フェリー。生田耕作訳の表題作をはじめ、恐怖と暗いユーモアが漂うパタフィジックな奇想コント21篇に加え、生田耕作年譜及び書誌の完全版を収録し、稀代の文学者の偉業を偲ぶ。
仏蘭西19世紀末のデカダン作家ジャン・ロランの代表作「仮面物語集」から、妖艶にして鬼気迫る表題作を訳出。ジュネ作「愛の唄」訳本の挿画で著名な画家・日乃ケンジュの圧倒的な迫力にみなぎる妖しくも細密なペン画4点を添え、大型美装本で贈る!
ナチ占領下の1941年プラハの少部数秘密出版。日常に忍び寄る驚異の予兆を活写した稀代のアーティスト、シュティルスキーの写真に、将来をブルトンに嘱望されたハイズレルが散文詩を添え、トワイヤンに捧げられたチェコ・シュルレアリスムの精華を本邦初訳で贈る!
古き良き時代のパリの作家マッコルランの作品中、最もポエジックでファンタスティック、風刺のきいた長篇小説として、生田耕作や澁澤龍彦らに愛された表題作を90年ぶりに新訳で刊行。黒海の軍港セヴァストポリの貧しい小娘エルザの運命や如何に!
「恋愛論」で名高い文豪スタンダールの本名アンリ・ベイルとアムールを掛け合わせた造語「ベイラムール」。J・J・ポヴェール版で発表された表題恋愛論に加え、パリ五月革命下の愛を描く短篇小説「マロニエ」を収録。情熱恋愛を謳う珠玉の一冊。
偏奇館とともに万巻の蔵書を失った戦後の永井荷風が、市川の地で秘かに林達夫から購入・愛玩していた1929年刊、限定270部、フランスの美麗な地下出版本、その名も『犯罪友の会』。匿名画家の手になる、女性たちの艶麗な肢体を雅びに描いた多数の挿画をはじめ、男根の装飾模様を散りばめたロココ風の装いを復元、新訳を付した愛蔵版で贈る。
名詩「終わりなき欲望の欲望」を含む、燦びやかで甘美で残酷なエロティシズムがみなぎる長詩5篇に、生命と官能の眩暈をもたらすマッタの挿画11点を付した豪華詩画集。
エロスとタナトス、快楽と痛苦に引き裂かれた詩7篇に、アニミズムの影響色濃い造形作家レインホードの、驚異のオブジェ写真9枚を付した小冊子詩集。
第二次大戦の戦乱中、清澄な天上世界を描いたミロの連作淡彩画22点に、1961年、ブルトンが詩を添えて発表した目も彩なコラボレートを一冊の詩画集として刊行。
北欧の幻想画家スワンベリが、ランボーの詩集に惚れ込んで描いた圧倒的なカラー・リトグラフ8点を含む多数の挿画に飾られた絢爛たる詩画集。豊饒たる色彩イメージに充溢したランボーの詩と、鮮烈・華麗なスワンベリの絵が見事に呼応した圧巻のハーモニー。
第一次大戦後のパリの空に軽やかに打ち上げられたモダニズムの花火! 折から勃興したダダイズムの詩風を併せ持ち、アポリネールに、ローランサンに、サンドラールに、ブルトンに、アラゴンに…1919年当時の多士済々に捧げられた詩篇にシャガールのデッサンを添え、本邦初訳の美装本で贈る!
生前のジャック・リゴーが愛読したスーポーの長篇小説。リゴーをモデルにした主人公ジュリアンの悲劇的な結末は、4年後に訪れるリゴーの自殺を予言するものだった。第一次大戦後に生きた青年の虚無的な精神風景を描いた傑作。
文学と芸術と思想の在り方をはじめ、人類の効用の観念までを一新させた『シュルレアリスム宣言』(1924年)から50年。すでにブルトンは世を去り、運動は解体、しかし最古参のトワイヤンを核に、ラドヴァン・イヴシックら6名が、ブルトンの遺志を確認し、見失われつつある運動の精神を表明する。彼らの拠点であるエディション・マントナンから発行された限定95部の瀟洒な声明文パンフレットを復元し、本邦初紹介でシュルレアリスムの今日的な意義を問う。
1943年ナチス占領下のザグレブで秘かに書かれ、自由と無垢の愛を渇望し、体制主義者を痛烈に皮肉った内容により、本国ユーゴスラヴィアで約30年間発禁とされるが、アンドレ・ブルトンの高い評価を得て、フランスで版を重ね、今や欧米各地で上演されているイヴシックの代表的詩劇。1968年、1976年刊行のフランス版に掲載されたトワイヤンの驚くべきコラージュを多数収録し、堂々の本邦初紹介!
戦中の大陸で恋人と消息を絶った幻の詩人、守屋恭吾。浪漫主義と異国趣味、そしてエロティシズムが混淆したクラシカルな詩文が織りなす、灼けつくような極美の愛の世界。生家の筐底から発見された愛とエロスの遺稿詩篇9篇が今、甦る!彩色手製本限定120部。
夏雲 Xia Yun / 哈爾濱望郷 / 煙雨外灘 / 嬌宴〜POÉSIE ÉROTIQUE / 朱家角 ZHU JIA JIAO / 西湖柳影 / 無花果の雫に〜旧仏蘭西租界の一夜 / 夢の四馬路〜Metropole Hotel / 大連埠頭
ナチス侵攻によるパリ陥落、ヴィシー政権の言論統制、吹き荒れるファシズムの嵐の中、マルセイユに結集したブルトン、ペレ、マッソン、エルン
スト、マッタらシュルレアリストたち。反ナチだけでなく、一切の権力に背を向けた彼らの運動は、デュシャンやタンギーらの待つニューヨークに拠点を移すに至って、戦後の活動を予告する新しい展開を迎える。エロティシズム小説「聖餐城」で名高いノエルが、初期のシュルレアリスム運動の華々しさから見落とされがちだった大戦中の運動のダイナミズムとその深化に焦点をあて、多数の写真を満載しながら、波乱の5年間の実景を蘇らせる!
アメリカ最初のシュルレアリストにして、ブルトン、エリュアールらと交流のあったM・オレイリーことウェイン・アンドリュースの「純粋シュルレアリスム」短篇小説を瀟洒な造本で贈る。戸田勝久・日乃ケンジュほか各巻異なる七人の画家による挿絵入、造本/間奈美子。
T 共感するピアノ /
U プレイリー街ピアノ独奏会 /
V ネフスキー・プロスペクト・ホテルの堕落ピアノ /
W スリッパと皇宮警察とパリ
X ロマンティック美術館 /
Y 竪琴と洗濯物が鉄道公約に及ぼす影響 /
Z シルクのような傷が…
ベン・ヘクトの問題作『ファンタジウス・マルレア』の挿絵により猥褻罪で発禁扱いとなった代表作をはじめ、ビアズレー、ロップス、ハリー・クラークに匹敵するとまで謳われた傑作18点を一挙に初公開! 瀟洒な造本で贈る。
伝説的ダンディ、ボウ・ブランメルへの熱烈な讃仰を軸に、フランスの悪魔主義作家バルベーが、ダンディズムとは何たるかを史上初めて世に問
い、その鋭い論考によってボードレールと双璧をなすと謳われた〈ダンディズムの聖典〉、ついに本邦初訳で全貌を紹介!生田耕作の名著
『ダンディズム』の副読本として最良の書を世の風流才子の机上に贈る。