2016年9月、弊社と画廊「LIBRAIRIE6」で主催した、アンドレ・ブルトン没後50年記念イベントの全容を取りまとめた『シュルレアリスムと抒情による蜂起』が7月7日発売の運びとなりました。
それに合わせて、「LIBRAIRIE6」にて、新刊出版記念トークイベントが行われますので、先にお知らせします。貴重なお話が聞けますので、ぜひ早い目にご予約の上、ご参加ください。
さて、このたびの新刊『シュルレアリスムと抒情による蜂起』は、4部構成となっていまして、
I アニー・ル・ブラン来日講演記録
最晩年のアンドレ・ブルトンと行動を共にした伝説的人物、アニー・ル・ブランが、前年9月18日(於:LIBRAIRIE6)と21日(於:アンスティチュ・フランセ東京)、満員御礼の会場で観衆に熱く語りかけた《叛逆のメッセージ》と、観衆との真摯な質疑応答を加えた全記録を紹介。シュルレアリスムの本質を穿つ素晴らしい内容です。
最晩年のアンドレ・ブルトンと行動を共にした伝説的人物、アニー・ル・ブランが、前年9月18日(於:LIBRAIRIE6)と21日(於:アンスティチュ・フランセ東京)、満員御礼の会場で観衆に熱く語りかけた《叛逆のメッセージ》と、観衆との真摯な質疑応答を加えた全記録を紹介。シュルレアリスムの本質を穿つ素晴らしい内容です。
U アンドレ・ブルトンの重要文献
アニー・ル・ブランの来日講演で、特に重要視されたブルトンのエクリチュール、すなわちエッセイ「若き見者よ、次に語るのは貴方だ」(1952年・本邦初訳)、ブルトン最高の長詩「三部会」(1943年・新訳)を紹介、併せて、シュルレアリスムとブルトンの本質を抉る渾心の解説「線と糸との物語」を収録。
アニー・ル・ブランの来日講演で、特に重要視されたブルトンのエクリチュール、すなわちエッセイ「若き見者よ、次に語るのは貴方だ」(1952年・本邦初訳)、ブルトン最高の長詩「三部会」(1943年・新訳)を紹介、併せて、シュルレアリスムとブルトンの本質を抉る渾心の解説「線と糸との物語」を収録。
V アンドレ・ブルトン没後50年記念展の展示作品紹介
アニー・ル・ブラン来日講演に合わせて開催された画廊「LIBRAIRIE6」での標記展覧会の展示作品の一部をカラー図版で紹介。
アニー・ル・ブラン来日講演に合わせて開催された画廊「LIBRAIRIE6」での標記展覧会の展示作品の一部をカラー図版で紹介。
W 五十年後の夏──アニー・ル・ブラン来日記
前年9月16日から25日までの詳細なアニー・ル・ブラン滞日記録の他、当イベント実現に至る経過を、ヴィヴィッドに伝えるルポルタージュ。アニー・ル・ブランのシュルレアリスムに関する数々の貴重な発言の他、当イベントを巡る不思議な客観的偶然の連鎖を描く。
前年9月16日から25日までの詳細なアニー・ル・ブラン滞日記録の他、当イベント実現に至る経過を、ヴィヴィッドに伝えるルポルタージュ。アニー・ル・ブランのシュルレアリスムに関する数々の貴重な発言の他、当イベントを巡る不思議な客観的偶然の連鎖を描く。
と、内容満載で、この一冊をつぶさに読めば、シュルレアリスムの本質が実感できるとともに、この<生きづらい>現代世界で生きるために、シュルレアリスムがますます重要になっていることが納得いくことでしょう。
アニー・ル・ブランの感動的な言葉を引きましょう。
「詩とは、誰もが内面に秘めている無限の欲望と、人生が一人一人に可能にするごくわずかなことがらを前にした、最も人間的な反逆から生まれる探求なのです。」(塚原史訳)
「詩とは、誰もが内面に秘めている無限の欲望と、人生が一人一人に可能にするごくわずかなことがらを前にした、最も人間的な反逆から生まれる探求なのです。」(塚原史訳)