さる4月20日(土)、東京神楽坂の素敵な古書店 「アルスクモノイ」 にて、予定どおり、「アンドレ・ブルトンそして生田耕作」と題して、松本完治氏によるトークイベントが開催されました。「シュルレアリスム宣言100年」記念出版、生田耕作生誕100年没後30年記念のイベントだけあって、定員を大幅に上回る参加者が来場、立ち見の方が出るほど満員御礼となりました。
*今回の新刊について
*生田耕作による衝撃
*なぜ100年記念なのか〜どのような時代だったのか
*間違ったシュルレアリスム輸入
*アンドレ・ブルトンの人類史観
*アナキズムとモラル
*核による想像力の変質
*生田耕作による衝撃
*なぜ100年記念なのか〜どのような時代だったのか
*間違ったシュルレアリスム輸入
*アンドレ・ブルトンの人類史観
*アナキズムとモラル
*核による想像力の変質
以上の構成で話が展開されました。会場では、若い世代の参加者が目立ち、シュルレアリスムを本質とする精神の在り方に触れることを望む人々が決して少なくないことを実感しました。生きることの困難さ、情熱、絶えず自らが置かれた状況を問い直すこと──この戦争の世紀、巨大な消費社会に抗うように、会場は熱気に包まれ、参加者の一人ひとりの心の中で灯火を共有できたような一夜でした。
会場では、今回の記念出版2冊を先行販売させていただきましたが、いよいよ本格販売の運びとなりました。
アンドレ・ブルトン 『時計のなかのランプ』は、仮フランス装で、深緑色のカバーに金箔押し。トワイヤンのエッチングを白色で透かしており、ページを開けると、金文字を入れた薄紙の後ろに、原書特装版に挿入されていたトワイヤンの紫色の扉絵が現れるという、洒落た装幀本です。ブルトンの文は相変わらず難解ですが、詳細な訳注を読むことによって、彼の憤りと祈りの根源が分かるようになっていますので、ぜひじっくりとお読みいただくことをお薦めします。
アンドレ・ブルトン 『時計のなかのランプ』は、仮フランス装で、深緑色のカバーに金箔押し。トワイヤンのエッチングを白色で透かしており、ページを開けると、金文字を入れた薄紙の後ろに、原書特装版に挿入されていたトワイヤンの紫色の扉絵が現れるという、洒落た装幀本です。ブルトンの文は相変わらず難解ですが、詳細な訳注を読むことによって、彼の憤りと祈りの根源が分かるようになっていますので、ぜひじっくりとお読みいただくことをお薦めします。
ロベール・デスノス 『神秘の女へ』は、紺地の布張りに銀箔押し、アンドレ・マッソンのエッチングを題簽貼りにした豪華な装幀本です。この本の原書は、限定130部の函入り無綴じ豪華本で、マッソンの鮮やかなカラー・エッチング4点を配しています。今回の翻訳本は、それを可能な限り再現しており、息を呑むほど美しい仕上がりとなっています。この造本には、かなりの費用がかかりましたが、販売価格を可能な限り抑制しましたので、お買い得な1冊となっています。ぜひ繙いていただき、アントナン・アルトーに絶賛されたデスノスの詩的宇宙とマッソンの絵画世界をご堪能ください。